【第11回】 外部講師による勉強会 ~尿管結石~
遠隔画像診断事業部:テレラジオロジーグループでは、レポート品質向上のため、定期的に勉強会を開催しています。
勉強会の一つに、外部から放射線科医をお招きして、月に2,3回ほど画像や解剖学について講義をしていただいています。
毎回症例を事前に提示して頂いて、自分なりのメイン所見、診断、対処方法を予習して勉強会に臨みます。
今回の症例は【尿管結石】について
主訴:右下腹部痛
先生からのお題:夜間救急で受診の場合、入院させるのか、翌日に外来を受診と伝えて帰すか?
選択肢は3つ挙げられました。
1.すぐ泌尿器科コンサルト。
2.一時入院。
3.翌日診療 → 水を飲むように指導をして、帰宅させる。
回答は・・・
・腎周囲の脂肪織濃度上昇
・腎腫大が目立つ
今回の勉強会とはまた別の機会に、現在のCT機器によっては、尿管結石の解析画像があり、カルシウム成分が多い結石か、そうでないかが分かるそうです。
結石の種類によって、
・カルシウム成分が多い結石:破石術による治療
・カルシウム成分は少ない結石:結石を溶かす治療
と、治療方法が変わることも初めて知りました。
また、尿管結石のPitfallについては、
・膀胱内の尿管口:膀胱内に排石されずに残存の可能性も有。
→あたかも膀胱の中に結石が排石されたように見えてても、まだ尿管内の可能性もある(症状は鼠径部痛のことも)
ので、注意が必要だということも学びました。
尿管結石と静脈石の鑑別が難しい場合もありますが、丁寧に尿管を追うことで、見分けることが出来るとご教授頂きました。
血管の走行と尿管の走行をしっかり見分けられるように、スタッフ一同、今後も復習と予習をして、しっかりと学んでいきます。
投稿:うえの