【第6回】外部講師による勉強会~IVR治療、骨盤血管について~
遠隔画像診断事業部:テレラジオロジーグループでは、レポート品質向上のため、定期的に勉強会を開催しています。
勉強会の一つに、外部から放射線科医をお招きして、月に2,3回ほど画像や解剖学について講義をしていただいています。
毎回症例を事前に提示して頂いて、自分なりのメイン所見、診断、対処方法を予習して勉強会に臨みます。
IVR治療、骨盤血管に関しての勉強会
今回はIVR治療、血管について講義をしていただきました。
IVRとは、「Interventional Radiology=インターベンショナルラジオロジー」、日本語では「画像下治療」と訳されています。
IVRは放射線科が直接治療に携わる、放射線診断機器を用いて行う治療・手技です。
私たちの体を走行している血管は多く、位置によって様々な名称があります。
今回は、最低限の骨盤血管解剖についてご教示いただきました。
それらの流れを汲んでの、本日の症例です。
【本日の症例】
検査目的:血圧低値あり、血管系を含め胸腹部スクリーニング
ポイント→AAA破裂
造影剤の漏出は必ず動脈からの出血かどうかを見ないといけないので、必ず動脈相を確認する。
Extravasation…血管外漏出(主に動脈からの出血の時に用いる)
<dynamic CTとは>
造影剤を用い、短時間で同じ部位を繰り返し撮影し、臓器の状態の経時的変化を観察。
1相:動脈相
2相:門脈(優位)相
3相:平衡相(100-120秒後に撮影)
4相:排泄相(平衡相後5-10分後、人によっては30分後)
丁寧に説明いただくことで、スタッフ一同少しずつ理解を深めていくことが出来ています。
血管は、名称も走行もどこがどれなのか難しいです。まずは最低限の知識から、しっかり覚えていきたいと思います……!
次回も教示いただいた知識を反芻するように、しっかり学んでいきます。
投稿者:よこやま